こんにちは。
わたしは、会社員を辞めてぶどう栽培で新規就農を目指す30代会社員です。
先日、国民年金保険料の納付期間が現行から5年間延長することを検討しているとのニュースが報じられました。
5年ごとに年金制度は見直しされるので、次は2025年にこの案について議論されます。
そこで、今回は実際に国民年金保険料納付期間が5年間延長されたらどうなるのか?農家への影響はあるのか見ていきたいと思います。
国民年金制度
国民年金は現時点(2022/12/5)では20歳から60歳になるまでの40年間保険料(月額16,590円)を納める義務があります。
その見返りに65歳から亡くなるまで満額で月額約65,000円年金を受給できる制度です。
受給開始年齢は60歳から75歳の期間であれば繰下げ、繰上げすることも可能です。
しかし、2025年の年金制度改革に向けて保険料の納付期間を5年間延長することが議論に挙がっています。
つまり、保険料納付期間が20歳から59歳までの40年間だったのが20歳から64歳までの45年間に延長する可能性が出てきたということになります。
国民年金は現役世代が高齢者を支える賦課方式で運用されているので少子高齢化や寿命が延びる日本においては現役世代から多く財源を確保しなければならないのでしょう。
納付期間が5年間延長されたらどうなる?
国民年金は自営業などの第1号被保険者も加入する義務があるので当然、多くの農家にも影響がでてきます。
会社員の第2被保険者は厚生年金保険に加入し国民年金の費用は厚生年金保険で負担しますので会社員でも60歳で定年退職し、その後働かない場合や厚生年金に加入しないで働く場合は影響がでてきます。
具体的には、保険料の月額16,590円を5年間納める必要があるのでその額はなんと995,400円になります。
新車の軽トラックが買えそうな額ですね。
1年に換算すると約20万円の保険料負担が掛かります。
年金受給額は増えるの?
結論からいうと、まだわかりません。
現時点では、国民年金の納付期間が5年間延長することを2025年の年金改革で議論されることだけがわかっています。
したがって、受給額が増えるかどうかについては何とも言えない状況です。
しかし、国民年金保険料の負担が増えるのであれば、その分受給できる年金は増加してもらわないと困ると考えるのは筆者だけではないと思います。
今から対策を!
恐らくこれから国民年金の負担は増加していく傾向からは逃れられないでしょう。
もし、国民年金の納付期間が5年間延長した場合、私たちが取れる対策があるのか考えていきましょう。
- ライフプランの一部に組み込む
60歳になるまでに老後資金の他に国民年金保険料として100万円用意する。
それが難しい場合は65歳まで働くしかないでしょう。
- 65歳になるまで会社員として働き続ける
60歳定年の会社もあるでしょうが、65歳まで再雇用制度を利用して働く。
会社員であれば厚生年金に加入しているので国民年金の保険料は厚生年金保険で負担されます。
- 国民年金の申請免除
国民年金は経済的な理由があれば保険料納付を免除または一部免除されることが可能です。
しかし、当然免除された分、受給できる年金も減額します。
- 健康に気をつけて長生きする
これは対策ではありませんが、納付した保険料に対して元を取るという考え方です。
国民年金は亡くなるまで受給できるので長生きするほど年金の受給総額は増加します。
元を取りたいと考える場合は、日々の健康に気をつけ長生きして元をとりましょう。
まとめ
現時点では、国民年金の保険料納付期間が5年間延長はまだ決定していませんが2025年の年金制度改革で検討されることが決まっています。
少子高齢化が進む日本で、賦課方式を採用している国民年金においては現役世代の負担が増加していく傾向はこれからも増していくでしょう。
しかし、負担が増加するのであれば将来受け取る年金も増加することが議論されることも当然あるでしょうが期待しすぎは禁物です。
我々にも取れる対策もあると思いますので、対策をしつつ注視していきましょう。

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