こんにちは。
わたしは、会社員を辞めてぶどう栽培で新規就農を目指す30代会社員です。
脱サラ農家に限らず、脱サラして自営業やフリーランスになる方は、国民健康保険か健康保険任意継続に加入する必要があります。
今回は、脱サラ農家を目指すわたしが国民健康保険に加入すべきか、健康保険任意継続すべきか検討しまししたので皆さんの参考になれば幸いです。
国民健康保険と健康保険と違いは?
そもそも、国民健康保険と健康保険って何が違うか皆さまご存知でしょうか。
普通に会社員をやっていれば、意識することは少ないと思います。
国民健康保険も健康保険もどちらも公的医療保険であり、75歳未満の国民は加入を義務付けられています。
公的医療保険に加入し、保険料を納めることで3割の自己負担で医療を受けることができています。
余談ですが、アメリカなど公的医療保険がない国もあり、民間の医療保険に加入していない国民は医療費が高く医療を受けることができない問題を抱えています。
本題にもどりますが、国民健康保険と健康保険の保険内容は大きくは変わりませんが加入できる方や給付内容が少し異なります。

表のように大きく異なるのは保険料の算定方法、出産手当金と傷病手当金の有無になります。
出産手当金や傷病手当金は万が一のときに、頼りになる制度ですが基本的には保険料が安い方を選択するのが良いかと思います。
それでは、それぞれの保険料がいくらかかるのか見ていきましょう。
健康保険任意継続の保険料
自営業者などは国民健康保険に加入することになりますが、会社員が会社を退職した場合一定の要件を満たせば退職後2年間は退職前の健康保険に加入することができます。
この場合の保険料は、在職時の最後に保険料が徴収された月の「標準報酬月額」が基準となり計算されます。
また、会社が半分負担してくれる労使折半ではなくなるので被保険者が全額自己負担となります。
つまり、会社員の時に負担していた保険料の2倍の保険料を納める必要があります。
しかし、それでは負担が大きいので多くの協会けんぽや組合健保で上限が定められていますので、自分が入っている保険の上限を確認すると良いと思います。
もし、標準報酬月額が30万円の場合、1か月の健康保険料は27,300円となり、年額にすると327,6000円となります。
余談ではありますが、2022年1月からは被保険者が希望すれば任意脱退することができるようになりましたので退職後1年間は健康保険の任意継続、2年目は国民健康保険に加入するといった選択肢をとることも可能になりました。
国民健康保険の保険料
国民健康保険は自営業者などが加入できる公的医療保険です。
国民健康保険の保険料は非常に複雑になっていますが、主に下記条件によって保険料が決定します。
それでは、具体的どのぐらい国民健康保険の保険料が掛かるのかシミュレーションしてみたいと思います。
今回は下記URLの自動計算サイトを使ってシミュレーションしました。
国民健康保険料と任意継続保険料を計算シミュレーション!退職時の保険を比較しよう! (5kuho.com)
例1)30歳独身 年収400万円 長野市
例1にとって国民健康保険の保険料を計算しますと月額25,628円となり、年額にすると
307,540円となります。
例2) 30歳夫婦 子供二人家族 年収400万円(世帯収入) 長野市
例2にとって国民健康保険の保険料を計算しますと月額29,574円となり、年額にすると
354,892円となります。
国民健康保険で気を付けなければいけないのは健康保険のように扶養という概念がないので扶養家族全員の保険料を負担する必要あります。
また、お住まいの自治体によって保険料は大きく上下しますのでもし移住など考えている場合は移住先の国民健康保険の保険料の水準を確認しても良いかと思います。
結局どちらが良いの?
結局、国民健康保険と健康保険の任意継続はどちらが良いのかというと、残念ながら「人による」としか言えません。
しかし、一つ言えるのは保険の給付内容に大きな差がないと考えると、保険料を安くおさめることのできる保険を選択すべきと言えるかと思います。
また、ポイントとしては保険料の計算基準が健康保険の任意継続では在職時の最後に保険料が徴収された月の「標準報酬月額」が基準となり、国民健康保険は前年の所得金額が基準となることも重要です。
つまり、退職後すぐは収入が減額したり、無収入になる場合は2年目以降においては国民健康保険ㇸの切り替えを検討する良いでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆さまの選択の参考になれば幸いです。

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