農業者年金とは?iDeCoの方が良い?

マネー

こんにちは。

わたしは、会社員を辞めてぶどう栽培で新規就農を目指す30代会社員です。

今回は、農業者年金の概要とわたしの方針について紹介していきます。

これから農業を始める方や、農業者年金に加入すべきか悩んでいる方の参考になれば幸いです。

農業者年金とは?

農業者年金は、自営農業者が毎月保険料を積み立てることで、65歳以上(60歳からの繰り上げ受給可)から亡くなるまで年金を受給できる制度です。

自営農業者は会社員や公務員が加入している厚生年金に加入できないので、厚生年金の代わりとして加入することができ、国民年金の上乗せ部分として老後に備えることができます。

しかし、農業者年金はiDeCoと併用ができません

出典:農林水産省sien_nenkin-3.pdf (maff.go.jp)

農業者年金加入要件は?

農業者年金は農家さんであれば、幅広く加入できる制度になっています。

具体的には、下記3つの要件に当てはまれば加入することができます。

  • 農業に60日間以上従事している
  • 60歳未満
  • 第1号被保険者

また、余談ではありますが農業者年金に加入するには付加年金(月額400円)を納付している必要もあります。

積み立てる保険料は?

保険料は月額20,000円から67,000円の範囲であれば、自ら月額を決めて積み立てることができます。(月額保険料は加入後変更可)

また、農業者年金は政策支援というかたちで39歳未満かつ一定の加入要件と支給要件により月額4,000円から10,000円の保険料の国庫補助を受けることができます。

政策支援の詳細については農林水産省のHPにありましたので下記参照ください。

出典:農林水産省sien_nenkin-3.pdf (maff.go.jp)

積み立てた保険料はどのように運用されているの?

農業者年金は自分で積み立てた保険料が自分の年金の原資となる「積立方式」を採用しているので制度が破綻する可能性は低いです。

余談ですが、国民年金や厚生年金は現役世代が高齢者の年金を支える「賦課方式」を採用しているので、少子高齢化が進む日本では制度破綻が心配されていますね。

本題に戻しますが、積み立てた保険料は農業者年金基金で運用されるので自ら運用することはありません

農業者年金基金では令和4年現在、下記円グラフのように債券76%株式24%で積み立てた保険料を運用しているようです。

出典:農林水産省sien_nenkin-3.pdf (maff.go.jp)

皆さんの大切な老後資産を預かっているので債券比率の高い安全なポートフォリオを組んでいることがわかります。

肝心な運用成績は制度発足以来から令和3年度までの20年間の平均利回り2.94%で運用されてきています。

因みにiDeCoは自ら運用商品を選んで運用する必要があります。

いつからいつまで年金を受給できるのか?

農業者年金は原則65歳(60歳から繰り上げ受給可)から亡くなるまで受給できる終身型の年金制度です。

したがって、長生きするほど受給総額が増額していきます。

また、農業者年金の優れた点は80歳未満で亡くなった場合でも、80歳までに受け取る年金の価値相当額を一時金として遺族に支給される点があります。

因みにiDeCoは終身型ではないため長生きした場合に運用資金が尽きてしまう可能性があります。

結局年金としていくら受給できるの?

年金受給総額は月額の積立額積み立てた年月生きた年数運用成績によって変わってきますが受給見込み額として下記参照ください。

また、詳しく年金を知りたい方は農業年金基金のHPから年金シュミレーターを使用してシュミレーションもできたのでご活用ください。

年金額のご試算~自分でできる年金額シミュレーション~|農業者年金の紹介|独立行政法人 農業者年金基金 (nounen.go.jp)

私はどう考えているか?

これまで紹介したように農業者年金は多くのメリットがある制度だと思います。

しかし、iDeCoと併用できないので農業従事者はどちらか選択する必要があります。

現在の私の考えとしては、農業者年金ではなくiDeCoに加入して老後に備えるという結論にいたりました。

ここまで農業者年金を紹介しておいてですが、、、

主な理由は2つあります。

  • 自ら運用したい
  • 元本割れもあるが元本より大きく増やせる可能性がある

自ら運用したいのは個人的に資産運用がちょっとした趣味でもあるので、国に任せるより自分で運用した方が面白いと思うからです。

また、運用がうまくいけば元本を大きく増やすこともできると思います。

しかし、運用においてすべて自己責任になりますのでリスクを伴うとは思います。

私のような方はiDeCoに加入するのを検討しても良いかと思います。

あくまで、私の考えなので皆さまがiDecoに加入すべきというわけではありません。

一方で下記の方はiDecoより農業者年金に向いていると思います。

  • 20代で掛け金の国庫補助を多く受けられる方
  • 運用商品を自分で選んで運用するのが面倒な方
  • 元本割れしたくない方
  • 健康に自信があり長生きリスクに備えたい方

以上の方は農業者年金に加入することを検討しても良いかと思います。

最後になりますが、わたしとしては農業者年金、iDeco云々のまえに農業で収益化するのが目先の目標になります。

老後資金のまえに農業で目の前の飯を食っていくのが先決でした。。。

とはいえ、老後資金も大事な話なのでこの記事が皆さまの参考になれば幸いです。

ではでは。

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